酒の無い 国へ行きたい 二日酔い
また三日目に 帰りたくなる
お酒を飲んでいて
ある時点から記憶が無い・・・
ただ 前日の夜10時から後の記憶が無くても
その夜の10時から後の行動は
お酒を飲みながら会話をしていたり
飲み会が終わった後
タクシーで家まで帰っていたりと
それほどおかしく無かったりしています。
これが 記憶が飛ぶ ブラックアウトの特徴です。
ある時点までの記憶はあること
記憶を無くした後
(翌日には覚えていない)行動を取っている間
とても記憶を無くしているとは見えない
(人にもよりますが)というものです。
お酒を飲んでる途中までの記憶はあるのに
ある時点からの記憶が全く無い
という現象は
「順行性健忘」と呼ばれます。
人の記憶が「長期記憶」として定着するプロセスは
(1)情報を脳に記銘する(脳に印象付けする)
(2)短期記憶(記銘した記憶を脳に一時的に保存する)
(3)長期記憶(短期記憶を強化し、長期的に残る記憶へ移行する)
お酒を飲むと
(2)の「短期記憶」が阻害されます。
「新しい情報」を脳に保存することが
難しくなるということです。
短期記憶とは
「一時的な記憶」のことです。
お酒に酔った状態だとしても
とりあえず「記憶」はできます。
そのとりあえずの記憶から
たとえば会話にしても
相手の話を受けて
脳内で関連キーワードを検索するなどして
「話を続ける」ということは可能です。
酔っ払っていても
幹事から「今日は一人4,000円」と言われると
それを「とりあえず記憶」して
財布を取り出し中身を確認
「ごめん、2,000円しかない」という
会話は可能です。
つまり、4,000円と言われて
「とりあえず記憶」することが出来て
その、4,000円に関連して
財布を取り出したり
財布の中身を見て足し引き算をすることはできます。
しかし
お酒を飲んで酔っているせいで
その「とりあえず記憶」を定着させることができず
翌朝には記憶が消えているということなのです。
お酒を飲んで酔ってしまうと
「短期記憶」から「長期記憶」への
記憶の「定着」ができなくなってしまいます。
お酒を飲んでの「ブラックアウト」の現象は
アルコールの影響で
脳内の「海馬(かいば)」に
限局的な障害を起こしたと考えられます。
「海馬(かいば)」は
大脳皮質とともに脳の記憶をつかさどる部分です。
大脳皮質に定着させる前の記憶を
一時的に保存する役割を果たしています。
この「順行性健忘」とは別に
お店に入る前から記憶が無い とか
乾杯のところから記憶が無い
などの現象が起こっている場合
「逆行性健忘」と呼ばれる現象です。
これはお酒のアルコールが原因では起こりません。
お酒飲んで酔っぱらって
頭を打っている可能性があります。