飲んだお酒の量だけでなく
飲んでいる人の体調
また、そのときの気分にもよりますが
お酒を飲むと眠くなる理由としては
大きく分けると3つあるそうです。
・お酒に含まれるエタノール
エタノールの影響には
飲んだ人の脳が麻痺したり
神経が抑制されたりすることでの
「緊張を緩和」させるという作用があります。
お酒の量がほどほどであるならば
気分の高揚が起こり
俗に言う
“笑い上戸”や“泣き上戸”も出てきます。
リラックスした状態となっていくことで
「眠気」につながって行くのです。
・血糖値が低くなって
空腹時や食後に眠くなるのは
「血糖値」が低くなることで起こります。
お酒を飲んでいる時も
似た状態になります。
肝臓には
飲んだお酒(アルコール)を分解する役目と
「糖」を体中に送る役目があります。
お酒を飲んだ時は
肝臓はアルコールを分解する役目が中心となってしまい
身体が「低血糖」の状態となってしまうため
眠くなってしまうのです。
加えて
アルコールが肝臓で分解される際に
水と同時に
体内の「糖」が必要になり
肝臓で急激に血糖が消費されてしまい
「血糖値」が低くなって
眠気を感じてしまうのです。
・体が冷えて
眠る時には
体温が低下する現象が起こります。
逆を言えば
体温が低下することで眠くなります。
お酒を飲んだときは
血行がよくなるために暑く感じ
汗をかいたり
着ているものを脱いだりしてしまいます。
その後、そのままでいてしまうと
身体が冷えてきてしまい眠気を感じます。
またたくさんお酒を飲んでしまうと
肝臓のアルコール分解機能を
超えた量のアルコールが体に入ることになり
血中のアルコール濃度が上がることで
血管が収縮してしまい
それで体温が下がり眠くなってしまいます。
「寝酒」は体にいい?
寝る前に飲むお酒やカクテルを
「ナイト・キャップ」という言い方もあります。
「寝酒」という言い方は昔からあります。
注意しなければいけないのは
お酒を飲んで眠ると
就寝中でも
肝臓はアルコールを分解するために
働き続けることになります。
「寝る前には食べない」ともよく言われます。
寝る前に食べ物をとると
摂取した食べものが消化されにくく
そのまま蓄積されてしまい
結果太りやすくなってしまいます。
さらに
就寝中は内臓は働き続けているので
休まらず、結果
睡眠の質が浅く、悪くなってしまいます。
このことは「寝酒」にも当てはまります。
さらに「寝酒」が習慣になってしまうと
脳の「エタノール」への耐性が進んでいき
1杯ですんでいたものが
2杯、3杯と量が増えていくことがほとんどです。
そうなると 不眠から
寝酒をしないと寝られない状態=アルコール依存症
が心配されます。
不眠になっても
睡眠薬は習慣化が怖いからというので
お酒を飲んで眠ったほうがよいのではと
考える人もおられるでしょうが
お酒(寝酒)も睡眠薬も
習慣化を避けなければいけないのは同じです。