お酒の雑学(健康) ・二日酔いで「だるい」「眠い」のはなぜ?

2019.06.28

「アセトアルデヒド」
二日酔いの原因は
アルコール成分が
肝臓で分解・代謝される際に生成される
「アセトアルデヒド」という有害物質です。
この物質が体内に残っているうちは
頭痛が起こったり
「だるい」
「眠い」などの二日酔いの症状が続きます。
 
「だるい」のは脱水症状が原因
 
たくさんお酒を飲んでしまうと
お酒の利尿作用により
すでに
飲んでいるそばから
どんどん水分が体外へ排出されていって
「脱水症状」が起こってきます。
水分が失われると
血液濃度が高くなり
いわゆる血液ドロドロ状態にもなってしまいます。
体内の水分量が低下して
水分損失率が 2 % の場合
強い乾き、めまい、吐き気、ぼんやりする
重苦しい、食欲減退などの症状があり
水分損失率が 4 % の場合
全身脱力感、動きの鈍り、皮膚の紅潮化
疲労および嗜眠、感情鈍麻
吐き気などの症状があります。
この「脱水症状」によるものが
いわゆる
「だるい」と言われる症状です。
 
「眠い」のは睡眠不足と内臓疲労
 
お酒を飲むとよく眠れると言われますが
実は、真逆なのです。
お酒を呑んだ後
「眠い」と思って眠りについても
それは本当の睡魔からではなく
「脳の働きが鈍くなることによる眠気」からで
脳の働きが麻痺した酔っ払った状態
つまり「神経が高ぶった状態のまま」
眠ることになってしまい
結果、浅い眠りが続いて
深い眠りが減少することになり
脳や体がしっかり休息できていません。
ですから朝起きた時に
ダルさや疲れが残った状態になります。
「寝酒」といって眠る前にお酒を飲むと
同じ理由で逆に「熟睡」が出来ず
深く眠れる睡眠時間は
少なくなってしまっています。
 
また
血液中のアルコールを
分解している肝臓は
休むまもなく働いていますので
分解処理続きで疲労して
「眠気」が起こります。
 
症状の改善に手助けになりそうなもの
 
スポーツドリンクには
電解質や糖質が含まれています。
少しずつゆっくりと飲むことで
体内の水分量や糖質量を整えていきます。
 
トマトジュースには
アセトアルデヒドの働きを抑え
アルコール成分の分解に効果のある
ビタミンCや
強い抗酸化力を持つ
リコピンが多く含まれています。
また、リコピンには
アセトアルデヒドの
働きを抑える効果があるといわれ
さらに
トマトに含まれる「GABA」には
肝機能向上効果が期待できます。
 
リンゴジュースには
ビタミンCが豊富に含まれています。
トマトジュースと同じく
アセトアルデヒドの働きを抑える効果が
期待できます。
リンゴに含まれているクエン酸には
肝機能向上効果もあるということです。
また、リンゴ酸には
胃腸の働きを助ける作用があります。
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