お酒の雑学(健康) ・二日酔いの朝

2019.06.19

二日酔いのときは
サウナやジョギングで汗をかくと
一緒にアルコールが抜けて
二日酔いが解消できるという噂がありますが
それは間違いだということです。

だるさや吐き気があり
また頭痛などがひどい場合
十分に水分を補給すること
十分に安静にすることが大切なのです。
 
二日酔いの朝は
実は体は脱水状態になっています。
アルコールの利尿作用と
アルコールが分解されて出来た
アセトアルデヒドを
速やかに排出するために
水分が必要となるからです。
 
まず十分な水分補給が重要です。
経口補水液やスポーツドリンクを飲めば
水分とともに失われている
電解質やブドウ糖なども補給できます。
市販の経口補水液などで
『味が濃い』と感じるときは
水か白湯で薄めるという方法も有ります。
 
お酒を飲んだとき
最も酷使されるのは
「肝臓」です。
アルコールを代謝したことで
疲れている肝臓の働きを正常に戻すためには
肝臓に十分な血液を回して
代謝に必要な栄養分を
しっかり供給する必要があります。

肝臓に流れる血液量は
横になっている時を100%とすると
立っているときは約70%
歩く時は約50%になるといわれています。
 
ですから
二日酔いで身体がだるく感じるときは
肝臓に血液を回すためにも
無理をせず
なるべく安静にするのが良いと考えます。
 
また
朝風呂に入ると体調が良くなる
とも言われます。
気分をリフレッシュさせる意味では
効果があるようです。
しかし
入浴前には十分に水分を補給してから
短時間の入浴に留めること。
ぬるめのお湯で
身体に負担をかけ過ぎないようにします。
入浴やシャワーで
汗に含まれるアルコールのにおいが流せますから
気分が爽快になる効果もあるようです。
入浴後も十分に水分を摂ることが大切です。
 
二日酔いは「迎え酒」で治ることはありません。
 
「迎え酒」とは
江戸時代から行われていた風習で
「向かい酒」
「朝酒」とも呼ばれていました。
実は症状が和らぐと感じるのは
ただの錯覚に過ぎないということです。
「迎え酒」をすると
一時的に脳が麻痺するために
頭痛、吐き気という二日酔いの症状が
感じにくくなっているだけなのです。
実際に二日酔いの症状が
改善するというわけではありません。
「迎え酒」をすることで
せっかく下がってきている
血液中のアルコール濃度が
再び上がってしまい
前日の飲酒で弱っている肝臓に
さらに追い討ちのダメージを与えることになります。
ですので、実は「迎え酒」は厳禁なのです。
それでも
二日酔いになる度に
つい「迎え酒」をしてしまうということであれば
アルコールへの依存があるのかもしれませんので
注意が必要です。
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