熱燗にすると
二日酔いになりにくいとも言われます。
熱燗は体温に近い温度ですので
お酒が体に吸収されやすくなり
酔いが回るのが早くなります。
その分
飲み過ぎが防げるという効果があり
飲む量も少なくなるので
アルコールが分解される時間も早くなります。
また
甘味、苦味、酸味のバランスが良くなる。
舌触りがなめらかになる。
温めるとまろやかに感じられる。
などの効果があると言われます。
温めることで
甘味や旨味が膨らみます。
これは、
味の成分が変化するのではなく
温度が高くなることで
「味の感じ方」が変わるからです。
甘味は 体温付近(36℃〜37℃位)が
もっとも高く感じられるといいます。
アイスクリームが溶けたものが
甘味が強くなったと感じるのがその例です。
また、コーヒーなど
「苦味」の成分があるものは
温度が高いと苦味を強く感じられます。
温める事で
日本酒に含まれている
甘味、うま味、酸味、苦味、渋味が
違う味わいとして感じられる効果が出ます。
ただ
大吟醸酒は燗酒に向かないと言われます。
大吟醸酒は
米を50%以上磨くので
お米に含まれているタンパク質が
削られることで減少してしまい
温度帯によって味が変わる要素である
(タンパク質が分解されて作られる)アミノ酸が
少なくなっています。
さらに
特徴であるフルーティな吟醸香も
燗をすることで
香りが飛んでしまったり
香りの質が変化したりするため
お燗には不向きといえると思います。