健康維持のための日本酒の適量は
1日 1~2合と言われています。
日本酒は
体内では合成できない
「必須アミノ酸」を含んでいます。
原料のお米に在るタンパク質が
「麹菌」によって
アミノ酸に分解されるのです。
日本酒の栄養で、まず注目される
アミノ酸。
ビタミンB6。
タンパク質が分解されて
生じたものが「アミノ酸」。
逆に言えば
アミノ酸が50個以上結合したものをタンパク質。
分解されたアミノ酸が
50個未満の結合したものをペプチドといいます。
ペプチドはいわばタンパク質の弟分
といった存在ですが
近年は
「生理活性物質」として注目されています。
日本酒にはいくつかのペプチドが含まれます。
ペプチドの効能は
血圧上昇の抑制に働くもので
1~2か月にわたって
徐々に血圧を低下させるものです。
その
アミノ酸に分解されたタンパク質を
体内で再合成するために必要な
「補酵素」となるのが
ビタミンB6。
神経伝達物質や赤血球の合成
アレルギーの症状の抑制などを行います。
日本酒の原料、麹(こうじ)から発見された栄養成分
コウジ酸。
細胞内のメラニン色素の生成を抑える効能があります。
肌の黒ずみや
シミやソバカスを
薄くすることが期待できます。
また
育毛促進にも役立つと言われます。
コウジ酸は甘酒にも含まれています。
少ないですが
「ミネラル」が数多く含まれます。
ミネラルには
三大栄養素の働きを助けるという
役割があります。
身体の機能を維持する
骨や歯を作る
筋肉を動かす
などの重要な働きをします。
含まれているミネラルは
ナトリウム
カリウム
カルシウム
マグネシウム
リン
鉄分
亜鉛
マンガン です。
ミネラルは
体内では合成することはできません。
もちろん日本酒だけでは必要量は摂れません。
ビタミンやミネラルが豊富な
野菜を肴として
一緒に食されるのをお勧めします。
日本酒のアルコールは
体内で
「アセトアルデヒド」に分解されます。
「アデノシン」という成分が含まれています。
この2つには
血管を拡張する作用があり
血行を促進するという効能があります。
血液の流れが良くなることで
肩こりや
冷え性の改善といった
血行不良による症状を
緩和すると考えられます。
日本酒を飲むことで
身体が温かい状態が長持ちすると言われています。
あとは
おつまみ・肴をどのように摂るかですが
油や塩分が多いものばかりを摂らない。
また、主食をしっかり摂ることで
特に「飲み過ぎ」を防ぎ
1日 1~2合の適量を維持することが
留意するところです。