濃厚な味の料理と合いやすい
昨今流行の「熟成」を掲げた
古酒(長期熟成酒)。
江戸時代以前は
実は一般的に飲まれていたとの事。
「長期熟成酒研究会」の定義では
「満3年以上 酒蔵で熟成させた
糖類添加酒を除く 清酒」となっています。
でも、酒税法上の決まりはありません。
また、日本酒を「古酒」として
熟成と管理をしている酒蔵は限られていて
その期間は
酒蔵や銘柄によってもまちまちで
熟成期間2年のものもあれば
熟成期間10年以上のものもあります。
長期熟成酒研究会によれば
日本酒の古酒は
種類
熟成方法
熟成年数で
大きく
「濃熟タイプ」
「中間タイプ」
「淡熟タイプ」の
3つのタイプに分けることができるとのこと。
濃熟タイプ
本醸造酒、純米酒。
熟成温度:常温熟成。
熟成を経るごとに
照り、色、香り、味 が
劇的に変化していく個性の強い熟成古酒。
中間タイプ
本醸造酒、純米酒、吟醸酒、大吟醸酒。
熟成温度:低温熟成と常温熟成の併用。
低温熟成から常温熟成
またはその逆の貯蔵法による。
濃熟タイプと淡熟タイプの
中間の味わいの熟成古酒。
淡熟タイプ
吟醸酒、大吟醸酒。
熟成温度:低温熟成。
ほどよい苦みと香りがあり
深い味わいが感じられる熟成古酒。
新酒と大きく違うことは
「熟成香」と呼ばれる
熟した果実のような香り。
熟成することで色づく
「琥珀色」です。
熟成香は
熟成年数が長くなるほど増してきます。
飲むときの温度帯は
淡熟タイプ
10℃ ~15℃ 位に冷やして。
濃熟タイプ・中間タイプは
常温がお勧めです。
また
お燗にすると
古酒ならではの「熟成香」と
深い味わいが強まります。
40℃ ~45℃の「ぬる燗」で。
でも
冷やしすぎても
熱しすぎても
熟成香は飛んでしまいます。