日本酒の雑学 ・古酒(長期熟成酒)とは?

2019.05.15

濃厚な味の料理と合いやすい
昨今流行の「熟成」を掲げた
古酒(長期熟成酒)。
江戸時代以前は
実は一般的に飲まれていたとの事。
「長期熟成酒研究会」の定義では
「満3年以上 酒蔵で熟成させた
糖類添加酒を除く 清酒」となっています。
 
でも、酒税法上の決まりはありません。
また、日本酒を「古酒」として
熟成と管理をしている酒蔵は限られていて
その期間は
酒蔵や銘柄によってもまちまちで
熟成期間2年のものもあれば
熟成期間10年以上のものもあります。
 
長期熟成酒研究会によれば
日本酒の古酒は
種類
熟成方法
熟成年数で
大きく
「濃熟タイプ」
「中間タイプ」
「淡熟タイプ」の
3つのタイプに分けることができるとのこと。
 
濃熟タイプ
本醸造酒、純米酒。
熟成温度:常温熟成。
熟成を経るごとに
照り、色、香り、味 が
劇的に変化していく個性の強い熟成古酒。
 
中間タイプ
本醸造酒、純米酒、吟醸酒、大吟醸酒。
熟成温度:低温熟成と常温熟成の併用。
低温熟成から常温熟成
またはその逆の貯蔵法による。
濃熟タイプと淡熟タイプの
中間の味わいの熟成古酒。
 
淡熟タイプ
吟醸酒、大吟醸酒。
熟成温度:低温熟成。
ほどよい苦みと香りがあり
深い味わいが感じられる熟成古酒。
 
新酒と大きく違うことは
「熟成香」と呼ばれる
熟した果実のような香り。
熟成することで色づく
「琥珀色」です。
熟成香は
熟成年数が長くなるほど増してきます。
 
飲むときの温度帯は
淡熟タイプ
10℃ ~15℃ 位に冷やして。
濃熟タイプ・中間タイプは
常温がお勧めです。
また
お燗にすると
古酒ならではの「熟成香」と
深い味わいが強まります。
40℃ ~45℃の「ぬる燗」で。

でも
冷やしすぎても
熱しすぎても
熟成香は飛んでしまいます。
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