日本酒の雑学 ・賞味期限・消費期限・長期熟成酒の勘違い

2019.05.08

日本酒には
賞味期限
消費期限は
記載されていません。
 
ですが多くの酒蔵や酒販店は
製法の違いによって
「おいしく飲める期間」を
目安として設定しています。

通常の日本酒の場合
火入れといわれる加熱処理が
2回行われます。
その場合、製造年月から
1年間程度が
おいしく飲める期間とされています。
 
生詰め酒や
生貯蔵酒など
火入れを1度だけ行ったものは
おいしく飲める期間を
製造年月から
6ヶ月~7ヶ月程度としています。
 
どちらの場合でも
栓を空けてからのものではありません。
 
開栓前の状態での保存期間のものです。
この「開栓前」であることが大切です。
 
栓を開けたら
できるだけ早く飲み切ることです。
また、保管するのであれば
出来るだけ
小分けにして
冷蔵庫で
密閉状態で保管します。
 
日本酒は
一般的には
絞りたてがおいしいと好まれます。
 
でも「長期熟成酒」という日本酒があり
そのお酒のファンもいます。
「長期熟成酒」とは
「満3年以上 蔵元で熟成させた
増醸酒を除く日本酒」と定義されます。
この「長期熟成酒」は
長期熟成ならではの
独特の風味と色合いが特徴です。

長期熟成酒は
始めから長期熟成を前提として
醸造される場合が多くあります。
貯蔵環境も
徹底した特殊な温度管理と
熟成のため用の保管場所でおこなわれます。
 
一般的な日本酒を
ただ長期保管した、というものでは
決してありません。
買ってきた日本酒を
家庭で長く放置しておいても
ただ、味の劣化が起こるだけです。
長期熟成酒とは全くならないのです。
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