清酒とは
さまざまなタイプがある日本酒の
なかのひとつです。
以前は日本酒というと
透明な「清酒」を指したのですが
単に色が澄んでいるだけでなく
酒税法で原料と製法に決まりがあります。
清酒の原材料・製法は
酒税法で定められています。
「清酒」とは
次の要件を満たした酒類で
アルコール分が22度未満のものをいう
(3条7号)。
1. 米、米こうじ及び水を原料として発酵させて
こしたもの
2. 米、米こうじ、水及び清酒かす
その他政令で定める物品を原料として発酵させて
こしたもの
3. 清酒に清酒かす を加えて、こしたもの
なお、同法の「清酒」(3条7号)のほか
「その香味、色沢その他の性状が清酒に類似する」
混成酒である「合成清酒」(同条8号)や
どぶろく など一部の
「その他の醸造酒」(同条19号)も
日本酒に含まれる。
製法は
布袋などを使って
「醪(もろみ)」から液体を絞り出す
「上槽」という工程を必ず行うこと。
この「こす(濾過)」という工程が必須です。
どぶろくのように
「こす(濾過)」の工程がない場合
清酒とはならずに
「その他醸造酒」になります。
アルコール度数は22度未満。
「にごり酒」も清酒に分類されます。
それ以上の度数の日本酒は
「リキュール」としての扱いとなります。
話はそれますが
2014年に
「日本酒に含まれる清酒酵母には
睡眠の質を高める効果がある」という
研究結果が発表されました。
同じ透明なお酒でも
焼酎は「清酒」ではありません。
焼酎は
加熱して蒸発したアルコールや
他の成分を再度集めた
アルコール度数を高めた
「蒸留酒」のひとつです。
原料は
お米のほかに
イモや麦など
お米以外の様々な原料も使われています。
連続式蒸留しょうちゅう(旧甲類)と
単式蒸留しょうちゅう(旧乙類)に分けられます。
ちなみに
「料理酒」と言うものもありますが
酒税の課税対象から外すために
食塩や酢を添加し
飲みにくくする
「不可飲処置」が施されています。