日本酒の雑学 ・酒器 お猪口

2019.04.16

日本酒は飲む器が違うと
香り方
風味が全く変わってくると言います。
 
お酒の温度が
飲んでいるうちに変わってしまったり
お酒が空気に触れる面が広いと
酸化が早くなり
より香りを発散するからです。
 
酒器の口径の違いは
味の違いにも顕著に作用し
大口のものは濃厚な味わいに
小口のものはスッキリした味わいになる
傾向にあるといわれます。
 
また、酒器の形も味に関係があります。
 
古酒、熟成酒、原酒などは
底が深い ストレート型が
香りや風味を逃がさないと言われています。
 
純米酒は
口径が、きゅっとしまった
ワイングラス状の形の
つぼみ型といわれるものが
純米酒特有の
芳醇な香りをより楽しめるそうです。
純米酒だけでなく
香りの高いお酒や
もちろんワインを楽しむにも
よい形だそうです。
 
吟醸酒や大吟醸酒には
香りが高い
味が淡い
と言う特徴があります。
香りと味をしっかりと感じるためには
ラッパ型の酒器がお勧めと言うことです。
 
普通酒や本醸造酒には
一口サイズの
飲み口(口径)の広い
ボウル型または
ワングリ型
(口が大きく開いた酒器の形状)
といわれる
ぐい飲みが適しているそうです。
日本酒は
5℃の違いでも
香りや風味が変わります。
ですから
一思いに飲み干すのが
美味しい飲み方とされます。
 
お猪口は万能と言われます。
日本酒を飲む際に
最も気を付けなければならないのは
温度なのですが
一口サイズのお猪口は
温度が変わる前に
飲みきってしまえる量の
日本酒しか注げません。
ですから
吟醸酒でも大吟醸酒でも
普通酒でも純米酒でも
おいしくいただくことができます。
もっともポピュラーな器の
蛇の目猪口は
日本酒本来の色や濁りを
判別しやすい機能があります。
角度を変えれば
青を綺麗に反射するかどうか
いわゆる「青冴え」
(冴え、とは、美しく透き通った光沢のこと。
 やや青みがかって見える状態を
 青冴え(あおざえ)といい
 高く評価されます。)
するかどうかを
見極めることができます。
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