日本酒の雑学 ・角打ち は 立ち呑み のことではありません。

2019.04.15

「角打ち」は「かくうち」と読みます。
辞書を引くと
酒屋の店内において
その酒屋で買った酒を飲むこと。
また
それができる酒屋のこと。
とあります。
 
昔、酒屋さんのお酒の売り方は
「計り売り」でした。
お客さんがそれぞれ自分で持ち込んだ
徳利にお酒を入れて売りました。
 
でも、買ったその場ですぐ呑みたい
と言うお客さんも居て
しかし、その場で呑むのに使える様な
お猪口などの器が無い。
なので、店にあった「升(ます)」を
器にしました。
 
この、酒屋の店頭で
四角い升(ます)の角に口をつけて呑んだこと
「升酒」を直接呑んだことから
転じて
店の「一角(一画)」を仕切って立ち呑み用にする
また、そこで呑むことの意味になりました。
 
「立ち呑み = 角打ち」というのは
厳密にいえば違うことになります。
酒を売る酒屋さんなのに
その酒屋さんで呑むこともできる。
これが
角打ちの厳密な定義と考えられます。
 
「角打ち」をしているところは
「酒屋さん」なので
ほとんどの「角打ち」の場所は
酒屋さんのお店の一画
お店の脇
また、併設している倉庫の一角などです。
 
それだけ身近に接することができるので
このさい
酒屋さんから
しっかりとお酒についての
お話を
聞かせていただくというのも
いかがでしょうか。
ページトップへ