お酒は、上手に飲めば
「百薬の長」といわれ
薬理効果があると言われます。
お酒のアルコールには
善玉コレステロール(HDL)を増やして
それが血管に付着する脂肪を取り
動脈硬化を防ぐ働きがあります。
アルコールによって
ウロキナーゼという
血液の固まりを溶解する働きがある酵素が
増加します。
アルコールには
血栓をつくるトロンボキサンAという物質を
抑える働きもあります。
これらの働きで
血栓を防ぐ効果があります。
食欲増進
ストレスの解消
利尿効果もあり
「寝酒」として睡眠導入にも利用されます。
しかし、飲みすぎると
「二日酔い」が起こります。
二日酔いは、身体が送る危険信号なのです。
酒量は3合位にとどめたいものです。
二日酔いは
アセトアルデヒドやその酸化物の毒性
アルコールの脱水作用
体液の酸性化
低血糖
等が複合的に働いて起こると考えられています。
飲みすぎたために
身体(肝臓)がアルコールを分解しきれずに
体内にアルコールなどが残ることで起こります。
二日酔いで頭が割れるように痛くなるのは
脳の「水分」が
アルコールの脱水作用で奪われてしまい
脳が縮むことで起こります。
アルコールの浸透圧によって
脳の中の水分が失われて
縮んでしまいます。
水分を補給すれば回復するのですが
脳萎縮は
前頭葉で起こりやすく
物忘れやうっかりミス
根気がなくなるなどの症状が出てきて
ボケの原因にもなってしまいます。
実は脱水症状は
体中でも起こっていて
体液中のナトリウムや
カリウムの濃度が高くなるので
のども乾きます。
その一方で
カルシウム、マグネシウム、亜鉛など
微量成分が尿とともに排出されてしまい
筋肉の収縮がおきたり
血圧の調整などがうまくいかなくなったり
疲労感、脱力感を感じてしまいます。
さらに
アルコールを分解するために
多量のビタミンB1が使われるので
ビタミン不足におちいります。
お酒を飲むことで
ブドウ糖が肝臓から血中へ放出されにくくなり
血糖値が下がることがあります。
血糖値が下がると、脳の
自律神経、中枢神経が影響を受けるので
倦怠感やめまいの原因になっています。
お酒は、楽しく、上手に飲むのが
いちばんです。