お酒を飲むと
アルコールが人体に吸収され
血液に入って脳に到達します。
そうなると
アルコールが脳の神経細胞に作用して
活動に必要なエネルギー源が不足し
脳の働きが抑制され
麻痺してくるといわれています。
その結果
酩酊状態がおこります。
どのくらいの量までのお酒が
「さわやかな気分」
「ほろ酔い気分」
にしてくれるのか
どの「程度」が適量なのか
日ごろから把握しておくことは大切です。
・爽快期
飲酒量
ビール大ビンでは、1本程度。
日本酒では1合程度
酔いの状態
さわやかな気分になる
顔、体が赤くなる
ハイテンション、陽気になる
この程度では
気分転換のよいお酒といえるでしょう。
二日酔いもないと思われます。
このくらいの量のアルコールは
約3~4時間程度で
体内で分解されるといわれています。
・ほろ酔い期
飲酒量
ビール1~2本程度
日本酒1~2合程度
酔いの状態
ほろ酔い気分になる
理性が失われる
脈が速くなる
この量では
長い時間飲んでいると
二日酔いになる可能性もあります。
早い時間で切り上げることが大切です。
このくらいの量のアルコールは
約6~8時間程度で
体内で分解されるといわれています。
他人に迷惑をかけていないか
客観的にみてみましょう。
・酩酊初期
飲酒量
ビール3本程度
日本酒3合程度
酔いの状態
気が大きくなる
大声でがなりたてる
怒りっぽくなる
立つとふらつく
・酩酊期
飲酒量
ビール4~6本程度
日本酒4~6合程度
酔いの状態
千鳥足
何度も同じことをしゃべる
呼吸が速くなる
吐き気、おう吐がおこる
・泥酔期
飲酒量
ビール7~10本程度
日本酒7合~1升程度
酔いの状態
まともに立てない
意識がはっきりしない
言語がめちゃくちゃ
・昏睡期
飲酒量
ビール10本以上
日本酒1升以上
酔いの状態
ゆり動かしても起きない
呼吸はゆっくりと深い
「イッキ飲み」で
大量のアルコールを飲むと
血液中のアルコール濃度が急激に上昇
「爽快期」や「ほろ酔い期」を一気に通り越し
「泥酔期」「昏睡期」に至ります。
死の危険を招きます。
アルコールは
おもに睡眠中に肝臓で分解されます。
体重60kgの人では
睡眠中に分解できる量は
6~8時間ですと
日本酒では2合以内です。
睡眠時間4時間では
日本酒1合以内です。
それ以上のお酒を飲んでいたり
毎日飲酒が続く、また
睡眠時間が短くなると
肝臓は
アルコールを分解しきれなくなります。
肝機能障害を引き起こす原因となります。
ですので
少なくとも
週に2日は連続して休肝日をつくり
肝臓を休ませることは大切です。
参考に
良いつまみ
タウリンが豊富で
肝臓の解毒作用を強め、肝臓を守る効果。
さざえ、帆立貝、マグロの血合い、あさり
良質のたんぱく質が豊富で
肝機能を高める効果のあるもの
豆腐、チーズ、鮭
アルコールを分解するときに必要な
ビタミンB1が豊富なもの。
落花生、えんどう豆
悪いつまみ
肝臓でアルコールを分解するときには
脂肪の合成を進める酵素が発生します。
お酒を飲みながら脂肪を取りすぎますと
肝臓で脂肪の合成が進むようになり
肝脂肪を招く恐れがあります。
フライドポテト、唐揚げ
その他、高脂肪のもの