日本酒の雑学 ・日本酒は、光に弱い

2019.02.07

日本酒は光や紫外線に弱い。
日本酒は茶色や緑色などの瓶に入っています。
これは光の影響を避けるため。
日本酒の色や風味が変わらないよう
遮光しているのです。
しかし
茶や緑といった着色瓶に入れただけでは
完全とは言えません。

絶対に避けた方が良いのが直射日光。
特に夏場の直射日光に当てられると
ほんの短時間で色が変化してしまいます。
これは
紫外線の力によって
日本酒の成分が変化してしまうため。
数時間で
「日光臭」と呼ばれる
特有の異臭が付いてしまう可能性があります。
また
紫外線を発する
蛍光灯などの光の下でも
長期間おいたままにすると
着色してしまうなどの恐れがあります。
 
保存に完全を期すのであれば
暗い場所で
低温の
「冷暗所」と呼ばれる場所が適しています。
 
お酒屋さんなどでは
瓶に直接光を当てなかったり
照明を
紫外線の少ないタイプや
LED灯にしたり
見本のみを陳列
箱に入れ光を遮断しての陳列
陳列の冷蔵庫の照明をつけない
などを実施されているところもあります。
光による劣化を出来るだけ防ぐためです。
お酒の陳列の様子をみて
そのお店の姿勢を感じることもできるでしょう。
 
日本酒は
保管時の温度や光に対して
極めて過敏に反応しやすいものです。
1℃ ~ 8℃の冷気温で
温度変化が少なく
日光から遮断されており
明りは必要最低限度のもので
殺菌灯や蛍光灯を
使用しないのが理想とされます。
 
まだ どうしても
紫外線が心配だという場合には
箱に入れたままにするか
新聞紙で瓶を包んで保存すると良いでしょう。
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