日本酒の雑学 ・吟醸酒は「香り」

2019.02.04

吟醸酒は
・原料は米、米麹、醸造アルコール
・精米歩合は60%以下
・固有の香味と色沢が良好であること
・「吟醸造り」という製法が用いられていること
「吟醸造り」とは
国税庁が公開しているものは
「吟味して醸造することを言い
伝統的に、よりよく精米した白米を
低温でゆっくり発酵させ
粕(かす)の割合を高くして
特有な芳香(吟香)を有するように
醸造すること」とあり
よく磨いたお米を
10度前後の低温で
1ヶ月近くかけて発酵させるという製法です。
 
吟醸酒の精米歩合は
60%以下と定められています。
大吟醸酒の精米歩合は
50%以下です。

吟醸酒は
他の日本酒(純米酒、本醸造酒、普通酒)と比べ
「香味」が大きな特徴です。
日本酒の香りを楽しみたい方には
吟醸酒はおすすめです。
 
吟醸酒は
特徴によって2つに分類されます。
 
ハナ吟醸
香りを重視した吟醸酒です。
ハナ吟醸は
吟醸酒の特徴である「香味」が
嗅覚でしっかり感じられます。
リンゴのような華やかな香りで
グラスにお酒を注いだときや
口元にお酒を運んだとき
香りが華やかに広がります。
味わいとしては淡麗です。
香りの主張が強いために
食前酒に向いているお酒といわれます。
 
味吟醸
香りよりも味わい重視の吟醸酒です。
味吟醸は
ハナ吟醸と比較すると
香りはおだやかですが
口の中に含んだときに
バナナ屋メロンのような奥深い香りと
しっとりとした味わいが感じられる
吟醸酒です。
味わいが深い日本酒なので
食中酒として好まれています。
吟醸酒と料理の調和を楽しみたい方におすすめです。

一般的には、吟醸酒は
お燗に向かないと言われていのですが
味吟醸は
40度程のぬる燗もおすすめです。
しかし
温めすぎてしまうと
香りが飛んでしまうことがあるため
熱めのお燗は向いていません。
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