本醸造酒は
サラッと飲めてしまう飲み口の軽快さ
すっきりとした味わいが魅力のお酒です。
酒税法上では
日本酒は
大きく2つのタイプに分かれます。
製法や原料を問わない「普通酒(一般酒)」
製法や原料に決まりがある「特定名称酒」です。
さらに
「特定名称酒」は
「吟醸酒」
「純米酒」
「本醸造酒」
とに分かれます。
純米酒と本醸造酒の違いは
原料にあります。
純米酒は
米、米麹と水だけで造られます。
本醸造酒は
そこに醸造アルコールが添加されています。
醸造アルコールとは
でんぷん質物や含糖質物から
醸造されたアルコールのことです。
蒸留して造られた純粋なアルコールで
合成したものではありません。
この醸造アルコールの添加には
清酒の香味を劣化させる
乳酸菌(火落菌)の増殖の
防止効果もあります。
添加できる醸造アルコールの量は
使用する米の重量10%までとの
規定があります。
そのなかで「特別本醸造酒」は
名前の通り特別な製法で造られている
本醸造のお酒のことです。
酒税法上では
「精米歩合60%以下
又は特別な製造方法をとった本醸造酒で
色沢が特に良好なもの」
と定められています。
精米歩合については
本醸造酒は 70%以下 と決められていますから
そこからさらに
10%以上、お米を磨く必要があります。
お米を磨けば磨くほどに
雑味がなくなり
クリアな味わいになっていきます。
また
「特別な製造方法」とは
実は厳密な決まりはありません。
よく見られる表記例としては
「長期低温熟成」
「有機米のみ使用」
「雄町米 100%使用」
といったようなものがあります。
本醸造酒の味わいの一番の特徴は
「すっきりとした辛口」です。
本醸造酒に添加される醸造アルコールは
そのものが非常に辛口です。
ですから
醸造アルコールが添加された本醸造酒も
辛口な味わいになります。
おすすめの温度
本醸造酒を楽しむ際は
まず、おすすめは
5度前後に冷やしての
「雪冷え(ゆきびえ)」でのお試しです。
5度前後に冷やすことで
香りが抑えられ
シャープな味わいになります。
本醸造酒の中には
芳醇でコクの深い味わいのものもあります。
こうしたタイプは
少しお燗をつけてみると
芳醇さがより際立ってきます。
本醸造酒は ぜひ お料理、おつまみと
本醸造酒は 香りは抑えられています。
ですので
さまざまなお料理や
おつまみに合わせやすいお酒です。
お刺身などのあっさりしたお料理や
こってりした濃い味付けのお料理でも
おいしく合わせることができます。
日本酒の味わい自体にクセが少ない分
合うお料理の幅も広くなります。