酒のさかな は
「酒菜」と書きました。
「菜」の意味を調べますと
「葉・茎・根などを食用にする草の総称。」
「おかず。副食。料理。」
と書かれてあります。
文字の成り立ちは
草を表す「草かんむり」の下に
木の上の実や葉を
手で摘み取るという意味の「采」で
食べるために摘み取られる草を
意味する字になったということです。
では、お酒のための菜
かと思いきや
時には
「酒媒」
という字を当てたこともあるようです。
これは
「お酒のなかだちをするもの 」
のことを指しています。
ですから
「酒のさかな」とは
必ずしも食物とは限らないわけです。
「肴舞」(さかなまい)
などという言葉もあるように
舞や唄も「肴(さかな)」でした。
つまり
「酒を一層うまくするもの」
「酒席に興を添えるもの」
それが
「酒菜」です。