日本酒の雑学 ・木升のお酒はお目出度い

2019.01.08

お祝い事の際に
よく使われる「升(ます)」。
その中で
木升は
文字通り
木でできた升のことです。
主に
桧、杉、樅(もみ)の木材が
使用されます。
木が組まれて作られている木升は
複数の人が
木(気)を合わせるという
意味合いも込められており
結婚やお祝い事などで
おめでたいものとして
重宝されています。
 
「升」とは
もともと米や酒の量を図る
計量カップとしての
役割をはたしていました。
領主が年貢の徴収や給付を行う際に
米の量を図るために使われ
江戸時代に
統一規格が制定されました。
飲食店などでみかける升は
だいたい
一合(180ml)が入る大きさです。
 
升酒を呑むとき
つい
角に口をつけて
呑みたくなりますが
本来は
平らな部分から呑むのが
正しい呑み方なのです。
平面に下唇を乗せて
すする様に呑みます。
 
持ち方は
4本の指で升を下から支え
親指だけを縁にかけて飲むのが
正しいやり方。
升の横を
指でわしづかみにするのはNGです。
 
平面な部分から飲む
という升酒ですが
これは
「升の角に塩を盛っておく」
ためのものでもあります。
 
昔は
塩をつまみとして
升の角に盛った塩を
少しずつ舐めながら
飲むこともありました。
いかにも
お酒のつう、というイメージです。
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