暦の上の立春が過ぎると
あちらこちらの蔵元で
新酒を売り出すイベントが開催され始めます。
「新酒」の定義とは?
一般的には
日本酒は
毎年7月から翌年6月が
「製造年度」と定められています。
7月から翌年6月までの間で
製造・販売され
消費者の元に届いた日本酒が
「新酒」と定義されます。
しかし
よく使われる「新酒」の定義は
「その年に取れたお米で
一番最初に醸されたお酒」です。
前述のように
日本酒の製造年度が
7月~翌年6月なのですが
実質的には
「日本酒は寒造り(かんづくり)」
と言われ
10月~3月の寒い時期に
ほとんどの日本酒が造られています。
日本酒の原料になる
お米の収獲時期が秋だからなのと
冬場は気温が低く
醸造中に雑菌が繁殖しにくい
という利点もあります。
毎年、12月前後のころから
新酒が発売されはじめ
春先に
多くの蔵元が
「新酒」フェアや、祭りと銘打って
「新酒」を紹介するイベントを開催します。
また別の「新酒」の定義では
醸造したままの状態で
まだ「火入れ」をしていない清酒
の事も言うようです。
普通、醸造の工程で
生きた酵母などの働きを止めるために
「火入れ」という工程が施します。
この「火入れ」を終えていない日本酒にも
「新酒」という言い方を
使うことがあるようです。
「新酒」は
こうした
火入れをしていない状態=生酒の形で
販売されるものも多くあります。
「新酒」とは
銘柄本来の良さや味わいが楽しめる
お酒でもあります。