日本酒の雑学 ・甘口日本酒は何故甘く感じるのか

2020.01.27

目安として
日本酒度
酸度
この度合いにより
「濃厚甘口」
「濃厚辛口」
「淡麗甘口」
「淡麗辛口」
の四つに分けられています。
 
・日本酒度とは
日本酒の中に含まれる
ブドウ糖の比重が数値化されたものです。
マイナスになれば
より多くのブドウ糖が
その日本酒の内容量を占めている
ということになります。
ブドウ糖が多く占めている
つまりは日本酒度がマイナスに行くほど
基本的に甘口となっていきます。
 
・酸度とは
日本酒の「酸度」とは
日本酒の製造過程において
酵母や麹、米から発生した
乳酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸などの
酸の量を表したものです。
酸には味を引き締める働きがあります。
酸度が高くなれば
より芳醇な味わい
低くなれば、淡麗な味わいとなります。
酸が少ないと
お酒の味に「キレ」が無くなり
いわゆる「ボヤけた」味わいと言われます。
酸度が高い
「キレ」が良い日本酒は辛口に感じます。
酸度が低いと甘口に感じます。
 
大きくまとめますと
日本酒度がマイナス
酸度が低くなればなるほど
日本酒は甘く感じます。
 
・アルコール度数
低アルコール度数のお酒は
甘くて飲みやすいと受けとられています。
アルコール度数が高い場合
飲んだときのインパクトが強く
インバクトが強い=辛い、と感じる
ということがあります。
日本酒のアルコール度数は
平均15度~16度。
度数が18度~20度ほどの日本酒では
日本酒は「辛く」感じます。
度数が 8度~12度ほどの日本酒では
「甘く」感じます。
日本酒の旨味をじっくり味わえる純米酒は
低アルコールのものが
口当たりも優しく
酔いの回りも遅いため
「甘口のお酒」として女性に人気です。
 
甘口の日本酒の楽しみ方
 
・甘さを重ねる
甘口の日本酒に
甘口の食事を重ねることで
さらに強く甘味を感じることもできます。
ブランデーに合わせるような
チョコレートと一緒にもお勧めです。
 
・お燗にする(温度を変える)
温かい飲み物にすると
味わいをより深く感じられます。
甘口の日本酒は
温めることで
味や香りが膨らみます。
甘味もより強く感じることができます。
加えて
冷や(常温)で飲むこともお勧めです。
冷蔵庫も無かったその昔では
日本酒は冷や(常温)で飲むことが普通でした。
冷や(常温)で飲むことで
日本酒本来の味わいも
感じることができると思います。
こうした
日本酒の温度を変えることも
甘口、辛口を含めた
日本酒がもつ様々な表情が
味わえる呑み方です。
ページトップへ