酒蔵や酒屋さんの
軒先に吊るされている
緑や茶色の「丸い玉」。
名前は
「杉玉(すぎだま)」
または
「酒林(さかばやし)」
と呼びます。
緑色の杉玉は
蔵元で
新酒ができたことを
知らせる目印です。
「搾りを始めました」
と言う意味です。
杉の葉の穂先を
針金のボール状の芯に
下方から順に刺し込んで
固定して行き
上まで刺したら
球状になるように
きれいに刈り揃えます。
元々は
お酒の神様に
感謝を捧げるものであった
とされます。
新酒ができる
11月ぐらいから飾り始め
新緑の色が
日本酒の熟成と共に
茶色に変化していき
秋に
「ひやおろし」が
出始めるころには
深い焦げ茶色
冬に新酒ができたら
緑色の杉玉に吊るし代えます。
杉玉の起源としては
奈良県桜井市の大神神社で
ご神威の宿った
杉の葉を束ねて
酒屋の軒先に
吊るしたことからと
されているようです。
当時は
「酒箒(さかぼうき)」や
「酒旗(さかばた)」と
言われていました。
江戸時代の後期に
今のような球状に
なっていったようです。