日本酒の雑学 ・樽酒(の蓋(ふた))を開く「鏡開き」

2019.10.08

樽酒の蓋のことを酒屋さんが
「鏡」と呼んでいたという説もあり
樽酒の蓋を叩いて割り開くことを
「鏡開き」というようになった
と言われています。
蓋を割り開くことから
「運を開く」という意味で
昔から樽酒は
「縁起の良いお酒」として
お祝いの席や
門出に際しての
健康や幸福を祈願する場で
振る舞い酒として使われてきました。
大きな酒樽から
皆で分け合って飲むことから
「幸せを分かち合う」
との意味も持ちます。

酒樽も縁起が良い
 
酒樽は杉の木で造られています。
杉は屋久島の縄文杉のように
樹齢2000年を超える木もある
「長寿」の木。
また、名前の由来には
「まっすぐに高く伸びる」という
ものがあります。
 樽に使われている杉の香りが
日本酒に移ることで
樽酒特有の爽やかな香りと
芳醇な味わいも楽しめます。
 
結婚式(披露宴)では
鏡開きのタイミングはいつ?
 
鏡開きのタイミングは
乾杯前が多いといわれています。
開いた後の樽の中のお酒を
「升」を用意してゲストに配り
その「升」を引き出物として
持ち帰ってもらうという
演出もあります。
 
鏡開きの「酒樽」のサイズ(容量)
 
化粧菰(こも)を巻いた酒樽の容量は
 
1斗樽  18リットル(一升瓶10本分)
仮に一人分が一合(180ml)升とすると
18リットルで100杯分。
 
2斗樽  36リットル(一升瓶20本分)
一人分が一合(180ml)升とすると
36リットルで200杯分。
 
4斗樽  72リットル(一升瓶40本分)
一人分が一合(180ml)升とすると
72リットルで400杯分。
 
結婚式(披露宴)で使用される
酒樽の大きさは
見栄えがするということで
「4斗樽」が人気です。
 
しかし
よほど大きな結婚式(披露宴)でないと
4斗樽いっぱいにお酒を用意すると
余ってしまうという場合も多いようです。
そのため結婚式(披露宴)で使う酒樽は
「底上げ式 4斗樽」というものもあり
酒樽の見栄えはそのままに
お客様の人数により
お酒の内容量を調整する方法を
使ったりしています。
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