日本酒の雑学 ・割水(わりみず)と水割り

2019.09.20

「割水(わりみず)」とは
熟成のための貯蔵タンクから出した
出荷直前のお酒に水を加える作業のことです。
割水を一切行わずに出荷するお酒を
「原酒」と言います。
味わいのバランスをも整え
アルコール度数を15%ほどにするため
お酒に直接水を足します。
その量は原酒全体の3割ほどにもなります。
ですから
割水に使う水の良し悪しは
お酒の質に直接の影響があります。
なので必要に応じて水をろ過したり
除菌の作業を行ったりしています。
一般的に お酒はアルコール度数が
15〜16%が飲みやすいとされています。
 
●日本酒の水割り
お勧めの割合は
日本酒 8:水 2 くらいです。
一般の日本酒のアルコール度数が16%であれば
この割合で 度数が12.8%となり
これはワインと同じくらいです。
水は「ミネラルウォーター」や「おいしい水」。
軟水がオススメ。
なめらかであっさりと軽く
お酒の味や香りに影響を与えません。
日本の水は基本的に軟水ですので
水道水を浄水器にかけたものでも大丈夫でしょう。
酒蔵の仕込み水を商品として販売しているところもあります。
是非試してみて欲しいのが
お酒の「水割り燗」です。
上記の割合でお酒に水を混ぜた後
とっくりやチロリで湯煎
お燗にすることで旨味が際立つようになります。
味が薄まるような印象もなくなります。
お酒は お燗にすることで熟成が進むので
ちょうど蔵元が割水を行ったような感じで
お酒と水とが馴染んで水が浸透し
お酒本来の味わいに近づくといわれています。
お酒のアルコール度数も下がるため
酔いの回りもゆっくりとなります。
お酒の初心者の方や
アルコールに弱いという方にもおすすめと思います。
ページトップへ