お酒の
味や香りを楽しむためにも
実はグラス(酒器)選びは大切です。
ポイントは以下の3つ。
素材
形状
容量(容積) です。
●素材について
・陶器・磁器
口当たりが穏やかで柔らかいのが特徴。
陶器の方が磁器より
お酒の甘味がより感じやすいといわれます。
磁器も比較的まろやかな口当たりですが
陶器の方が
磁器よりも口当たりが丸くなるようです。
淡麗系から芳醇系まで
幅広く美味しく飲める素材です。
陶器は
主な原料が陶土(粘土)。
磁器に比べてやわらかく、吸水性があるが
釉薬が施されているため水を通さない。
熱しにくくさめにくい(熱伝導率が低い)。
叩いたとき鈍い音がする。
淡い光で透かして光を通さない。
磁器は
主な原料が陶石を粉砕した石粉。
焼きが締まってガラス化しているため
陶器に比べて硬く吸水性が無い。
熱しやすくさめやすい(熱伝導率が高い)。
叩いたとき金属的な音がする。
白い色で、光を通す。
・ガラス
お酒の味や香りに影響しない素材です。
お酒の味わいが
そのまま味わえるのが特徴です。
お酒そのものの味わいが出るので
もし酒質の苦手なお酒の場合であれば
ガラス製のグラス(酒器)は注意してください。
・木(木製)
木の香りがある程度お酒に移ります。
そのため
お酒の口当たりや風味が穏やかになります。
●形状について
お酒の香りを重視するかどうかがポイントです。
お酒グラス(酒器)には
飲む部分の縁が広がっているもの
広がっていない又は狭くなっているもの
があります。
縁が広がっているグラス(酒器)は
お酒の香りがしっかり楽しめます。
広がっていない又は狭くなっているものは
香りが抑えられるので
お酒の味がしっかり感じられます。
●容量(容積)について
お猪口のような一口で飲めるものとは違い
「ぐい飲み」やグラスなどの
一口で飲めない容量の場合
入っているお酒の温度が変化してしまいます。
温度が変わることにより
お酒の味が変化してしまう可能性があります。
お酒は温度によって味や香りが大きく変わります。
注いだばかりと
15分たった時の味や香りには差が出ます。
冷たく冷やしていても
容量が大きめのグラスの場合
「時間経過」であったり
「グラスを持つ手の温度」により
お酒の温度は多少なりとも上がってしまいます。
味や香りの変化を逆に楽しもうと言う場合は
それでよいのですが
好みの温度で飲みたい場合は
容量(容積)に注意する必要があります。