お酒の雑学(健康) ・二日酔いのときは、これをしてはいけません

2019.09.03

●汗をかいてはいけません
よく「サウナに入ればアルコールが汗と一緒に流れる」
などと言われますが
たしかに一部は汗でも排出されるのですが
汗だけではアルコール全てを
排出することはできません。
一般的にいわれるのは
アルコールの9割は肝臓で分解されて
残りの1割は呼気、発汗、排泄で
体外へ出ていくということです。
汗をかけば アルコールが出て行くというのは
間違いです。
それどころか
二日酔いの時点で既に脱水症状が起きています。
二日酔いの主原因は
肝臓でのアルコールの分解過程で出来る
有害物質「アセトアルデヒド」が原因ですが
頭痛や脱力感は脱水症状が原因の場合も多々あります。
この脱水症状の状態で更に汗をかくのは
実に危険なことです。
「二日酔いの時は まずは水分摂取」と言われています。
サウナやランニングなどを行うのは
水分をさらに排出してしまうという
真逆の行為をしていることになります。
また、コーヒーを飲めば頭がスッキリすると
「カフェイン」を取ってしまいがちですが
最初のうちは頭がすっきりした感じがあるかもしれません。
しかし、カフェインにも利尿作用があるので
体の脱水症状が進んでしまい
二日酔いの症状も悪化してしまいます。
 
●頭痛薬を飲めば効き過ぎます
二日酔いの頭痛の原因は
有害物質「アセトアルデヒド」と考えられています。
二日酔い時には必ずといっていいほど
「頭痛」が起きてしまいます。
しかしアルコールが残っているうちは
頭痛薬は飲まないほうがいいでしょう。
一般的には口から薬を飲むと
薬(の成分)は胃で溶かされた後
小腸で吸収されて血液を介して肝臓に運ばれます。
肝臓ではその一部が分解されます。
その残りが血液に乗り
全身に運ばれて効果を起こす流れです。
二日酔いのとき 肝臓では
まだアルコールの分解中です。
肝臓の分解能力には限りがあるので
「アルコールが残っている」と
飲んだ頭痛薬の成分が分解されず
想定以上に薬の成分が全身に送られる恐れがあります。
いわゆる「効き過ぎ」です。
逆に薬の成分の分解が優先された場合では
アルコールの分解が滞り
結果、二日酔いが長引くことになります。
頭痛薬を飲んでお酒を飲むと
「急激に酔いやすい」
「突然眠くなる」
「悪酔い・二日酔いになりやすい」
といわれるのはこのような理由からです。
 
●迎え酒は厳禁です
二日酔いの時に「迎え酒」をすると
お酒のアルコールで脳が麻痺し(さらに酔い)
頭痛など不快な症状が感じにくくなります。
実はこれは新たなアルコールの追加摂取なので
二日酔いの原因を増やしていることになるのです。
「迎え酒」は二日酔いを「後回し」にしているだけです。
翌日の昼までには解消してしまう程度の二日酔いが
迎え酒をすることで解消が夕方まで掛かってしまい
その夜にまたお酒を飲むとしたら
なんと
一日中ほとんどが酔っ払っていることになります。
これが「迎え酒」が
アルコール依存症の第一歩と言われている理由です。
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