日本酒の雑学 ・温度別の呼び方が雅です。

2018.12.17

日本酒の「冷や」とは
「常温の状態のお酒」のこと。
 
また、「冷酒」は
冷蔵庫や氷水の中に入れて
冷やした「冷たい(状態の)お酒」
のことを言う。
 
●「冷酒」温度別の呼び方
「冷酒」には
5度刻みの違いで
細やかな呼び分けがある。
 
・涼冷え(すずびえ)
15度程度。
「涼やかな冷たさを感じる日本酒」
が、涼冷え。
目安は
冷蔵庫から出して
10分くらいが経ったころ。
香りがたちあがり
ツンとするほど冷たくもない
「涼やか」な温度。
 
・花冷え(はなびえ)
10度くらいのもの。
「花さえ冷たくなる温度の日本酒」
香りが弱まり
きめ細やかな味わいとなる。
 
・雪冷え(ゆきびえ)
冷酒でも、特に温度が低い
5度あたりの日本酒。
「雪のように冷えた日本酒」
香りが抑えられ
シャープな味わいとなる。
 
●お燗の温度別の呼び方
お燗のお酒(温めたお酒)も
5度刻みで呼び方が変わる。

・日向燗(ひなたかん)
お燗のお酒の中で
最も温度が低い。
温度は30度程度。
酸味や旨味の輪郭が出始め
お酒の持っている
品質のよさも感じ始められる。
 
・人肌燗(ひとはだかん)
35度程度。
お燗のなかで
一番やさしさを感じられ
米や麹の良い香や
やわらかい味わいが楽しめる。
 
・ぬる燗
40度程度のお燗。
口に入れて
やや熱さが感じられる位の温度。
純米酒にお勧め。
お酒の旨味や味わいおいしさが
存分に感じられる温度とされる。
 
・上燗(じょうかん)
45度程度。
口に入れて、熱さを感じる温度。
本醸造系のお酒にお勧め。
 
・あつ燗
50度程度。
お燗のお酒の中でも
かなり温度の高い区分。
寒い日に、体が温まるのに
よい温度とされる。
 
・飛びきり燗
55度を区切りとして
温度が「飛びきり」に高いため
飛びきり燗と呼ぶことがある。
香りが強くなる。
淡麗辛口のお酒は
さっぱりと飲める温度。
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